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チベット人学者ペマ氏が訴える中国脅威論の説得力

Posted by fukutyonzoku on 24.2014 政治・経済 0 comments 0 trackback
7月23日(水)夜、TBSの番組「上田晋也が真相直撃!『ニュースの巨人』【9人目の“巨人”】ペマ・ギャルポ氏」をみた。



ペマ・ギャルポ氏はダライ・ラマ14世に従い少年期にインドに亡命。難民キャンプから日本に渡り、中学以降は日本の学校に通い、その後日本に帰化したチベット人(帰化したのだから、もちろん現在は「日本人」)国際政治学者。
http://ja.m.wikipedia.org/wiki/ペマ・ギャルポ

以下はその発言要旨。

・中国により120万人のチベット人が殺された(筆者註:この数字はチベット亡命政府の見解と同じ、全チベット人の約5分の1に相当)。私も中国人の銃弾が耳を掠めた経験がある。仲間が大勢殺された。家族が全員無事というチベット人は皆無。

・「チベット自治州」などと中国が呼ぶのは自治がない証拠。トップはずっと中国人で、チベット人がトップになったことはない。実際は植民地と同じ。

・日本人は中国の本質に早く気付くべきだ。

・中国の歴史は嘘と捏造だらけ。嘘も100回言えば本当になると思っている。実際、嘘を繰り返しているうちに、徐々に人民にも浸透し、いつの間にか自分たちも本当だと思い込むようになる。

・相手が強ければ手は出さない。相手が弱い、または戦う気がないと分かれば、即座に略奪する。ダライ・ラマは宗教家で宣戦布告できなかったから、チベットは国を奪われた。強い抵抗に遭えばいったん手を引くが、あらゆる工作を行い、時間をかけて奪いにくる。東シナ海、南シナ海だけでなく、インド国境でも領土侵犯を繰り返している。

・中国はパスポートにまで自国領度の国境線を何カ所も隣国に大幅に拡げる嘘の地図を載せて既成事実化を図ろうとしている。

・中国はチベット、ウイグル、インドなど内陸で捕れるところはほぼ全て捕ってしまった。次は海洋。日本が尖閣諸島を守れるかどうかは日本次第だ。日本が国土を本気で守る意思があるかどうかにかかっている。

・中国はプロパガンダにもの凄くお金を使っている。豪州に亡命した元中共幹部によれば、日本にも工作員が約2000人いるという。彼らが工作員とは知らずに使われている人間が少なくともその数倍。敵対人物の評判を落とすような「人格抹殺」工作を徹底してやる。もちろん私もその被害に遭っている。

・中国は沖縄も中国のものだと言い始めている。人民日報系の環球時報は社説で、「沖縄の歴史的な領有は不明確だ」と書いている。

・日本はインドや東南アジア諸国と手を組み、集団安全保障を強化すべき。
(要旨終わり)

事実はペマ氏の警告通りに推移

ペマ氏の主張に違和感はなく、その通りだろうと思う。ネット検索するとペマ氏に対する批判が散見されるが、むしろそれら批判の方が非論理的な親中感情で占められ、ペマ氏に「右翼」のレッテルを無理やり貼っているものが多い。ペマ氏が言うように、これらも中共による「人格抹殺工作」の一環なのかもしれない。
過去数年の中国の対外強行姿勢をみるにつけ、事実はペマ氏が長年訴えてきた警告通りに推移しているように見える。




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