NHKドキュメント72時間「どしゃ降りのガソリンスタンドで」に見る壮絶人生の数々

Posted by fukutyonzoku on 29.2014 メディア 0 comments 0 trackback
NHK「ドキュメント72HOURS」の年末スペシャルを見た。朝まで何本も続けて再放送していたが、なかでも「どしゃ降りのガソリンスタンドで」が印象的だった。

http://m.youtube.com/watch?v=qwDsAcMX8k0

舞台は神奈川県相模原市のある24時間営業のガソリンスタンド。土砂降りのなかで取材は始まる。思わず絶句してしまうような壮絶な人生を生きている人たちがこんなにもいる。そのリアリティーの前には、どんなドラマも霞んでしまう。

・長距離ドライバーの運転手という50代と思しき男性。これから児童養護施設に預けている子供に会いに行くという。子供の母親とは離婚したが、母親は子供を引き取らず、置いていったという。男性は長距離ドライバーという仕事柄、家を何日も空けることが多いので、子供を施設に預け、仕事から帰ると子供に面会に行っているという。

・70歳前後とおぼしき男性。これから河口湖のフリーマーケットに手製の竹トンボを売りに行くのだという。「雨だから中止になるかもしれないけど、小雨決行なんだよ」。中止かもしれないのになぜ行くのか。「こういう時にコネを作っておかないと、売れる時に参加できないんだよ。どんな仕事も楽じゃないよ」。かつては街の電器店を経営していたが、大型量販店の進出で立ち行かなくなり、店を畳んだ。年金だけでは生活できないので、今の仕事を始めたという。翌日、この男性が再び同じスタンドに。「売れましたか?」「3000円くらい」。ガソリン代を差し引けば赤字だろう。売れる時には1万円以上になることもあるのだとか。車には妻とまだ小さなお孫さん。家には出戻りの娘さんがおり、週末にも仕事に出ているため、孫を預かって3人でフリマに出掛ける生活を続けているという。

・害虫駆除の仕事を自営でやっているという30代ほどの男性。10年前に妻が料理中に突然バタンと倒れ、くも膜下出血で亡くなった。幼い一人息子はそれから学校でイジメられ始め、小学4、5、6年と殆ど学校に行ってないという。息子と過ごす時間が作れるからという思いもあり、会社をやめて独立に踏み切った。「世界初」という高周波音によるネズミ撃退器が売りらしいが、仕事はなかなか軌道に乗らず、手探りの状態だという。左手の薬指には亡き妻との結婚指輪が今も。

・30~40代くらいの女性。これから子供の部活の試合を見に行く途中だという。この女性は離婚し、シングルマザー。ところが姉も同じ頃に離婚し、心を病んで子供を残して自殺。その子を引き取り、自分の子とともに3人の子供を育てているという。部活の試合に行く子供はどちらの子供かは不明だが、「補欠だから試合に出るわけでもないんですよ。でも、ちゃんと見てるよ、と伝えたくて」。
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