NHKスペシャル「震度7 何が生死を分けたのか」

Posted by fukutyonzoku on 18.2016 公共政策 0 comments 0 trackback
今夜のNHKスペシャル「震度7 何が生死を分けたのか ~埋もれたデータ 21年目の真実~」は見応えがあった。

阪神大震災で残された膨大なデータを再検証した調査報道。1時間以内に亡くなった犠牲者の死因の90%は「圧迫死」だったが、その中身を詳しくみると、圧死(ほぼ即死)は8%に過ぎず、61%がある程度の時間は生きていたとみられる「窒息死」だったという。重い柱や梁などが胸~腹に乗ると、肋骨が折れない程度の重さでも横隔膜が十分に動かせなくなって呼吸困難となり、最終的に窒息死に至るケースが非常に多かったという。これを防ぐには、一般住宅の耐震基準強化や、ツッパリ棒等による家具の転倒防止などで対策するしかないのだろう。
さらに、地震発生から数時間後に通電が再開したことで火災が発生する「通電火災」が多かったこともわかり、これも犠牲者を増やした一因となった。これを防ぐには、強く揺れると自動的にブレーカーが落ちる「感震ブレーカー」が効果的で、3000円程度で購入できるものもあり、補助する自治体もあるが、わずかという。全国の普及率は6%に過ぎない。義務化すべきではないか。
一方、兵庫県は全国の消防隊に応援を要請、周辺の180自治体の消防隊が救援に向かったが、幹線道路の渋滞で消防車は長時間足止めを食ったという。国道2号線は道路の橋桁がずれ、陥没ができて完全にストップ、18kmの渋滞が発生した。車の殆どは一般乗用車で、その殆どが家族や友人の安否確認のために車を運転していた。道路が車で埋まり、全国から駆けつけた消防車や救急車が動けず、その間に多くの人命が失われていったという。
教訓として、国交省はいち早く道路を復旧する訓練をしたり、警察は緊急指令として一般車両を通行規制し、緊急車両の通行を確保することにしているというが、全国全ての警察が迅速に的確に対応できるのか、という疑問はなお残る。国道ぐらいはITでリアルタイム渋滞情報をキャッチし、電子看板で即座に通行規制できるシステムを全国に整備すべきではないか。
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