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ジーンズはアメリカが発祥ではなかった

Posted by fukutyonzoku on 10.2022 歴史 0 comments 0 trackback
 ジーンズはアメリカ文化の象徴だが、実はアメリカが発祥ではないそうだ。
 先日のNHK「BS世界のドキュメンタリー『ジーンズが語るアメリカ史』」でも紹介されていたが、生地である「デニム」はフランスのニームで作られた織物が発祥とされる。
https://www.nhk.jp/p/wdoc/ts/88Z7X45XZY/episode/te/D98LRVLYZ1/

 フランス語の「serge de Nîmes(セルジュ・ドゥ・ニーム=ニームの綾織り」が語源とされ、ニームの地のアンドレ一族による綾織りの布「de Nîmes(「ニームの」「ニーム産」)」が短縮されて「denim」と呼ばれるようになったそうだ。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ジーンズ

◾️「ジーンズ」の語源は「ジェノバ人」

 デニム生地は18世紀にイタリア・ジェノバを中心に海外へ輸出されていた。ジェノバ人たちが穿いていたワークパンツをアメリカ人がOveralls(オーバーオールズ)やJeans(ジーンズ=ジェノイーズ=ジェノバ人の)と呼び始めたのが、アメリカにおけるジーンズの歴史の始まりらしい。

https://pants.jp/blogs/journal/2150#:~:text=実は生地デニムはフランス,がジーンズの始まりです%E3%80%82&text=仕立て屋を営んでいたジェイコブ・デイビスに依頼%E3%80%82

◾️「ダンガリー」の由来はインドのダングリ

 ところが、そのデニム生地は、インドがポルトガルの植民地だった17世紀初頭のダングリ(現ムンバイの一地域=「ドングリ」とも)で既に織られ、欧州にも輸出されていたという。「ダンガリーシャツ」として有名な英語の「dungaree(ダンガリー)」は、デニムとほぼ同義だが、この地名が由来だ。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ダンガリー

◾️「シャンブレー」は北仏由来

 さらには、似た生地として「シャンブレー」生地もある。カンブリーという北フランスの街で作られた「カンブリック」と呼ばれる織物が起源、という説が有力。既に16世紀半ばにはリネンで織られいたという。
https://www.zutto.co.jp/blog/category/season/347#:~:text=シャンブレーとは、経糸と,シャンブレー生地の特徴です%E3%80%82

◾️インディゴは北インド藍

 なお、ジーンズやデニム、ダンガリーなどに共通する藍色の「インディゴ染め」は、古代エジプト時代からあったとの説もあるという。藍は古くから世界中で栽培され、染料として利用されていた。「インディゴ」は元々はインド北部原産のインド藍のことだが、アフリカの一部にも藍染めの文化が古くからあり、彼らが奴隷としてアメリカに渡ってインディゴの栽培や染色の技術を伝えたとの説もある。なお20世紀に入って以降は天然インディゴは廃れ、化学合成のインディゴ染料に置き換わっている。

◾️リベット打ちはアメリカ発祥

 アメリカでは、キャンバス生地のポケット両端を銅リベットで補強して改良した作業パンツでリーバイスが特許を取得。その後、デニム生地が主流となり、西部開拓時代のカウボーイから金鉱夫、労働者に至るまで丈夫な作業着として人気化。後にファッションアイテムとして普及したことも歴史的事実だが、かといってアメリカの発明品というわけではなかったのだ。
https://www.fashion-press.net/news/28537
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